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西 英子 准教授

西 英子 准教授

都市計画への都市社会学的アプローチ

ws1.jpg 熊本県立大学(環境共生学部居住環境学科)で都市計画/まちづくりの研究を行う西英子准教授の研究室では、少子高齢社会、人口減少社会を踏まえた都市のあり方を研究しています。都市計画学が扱う物的な空間、施設整備に関する調査、分析に加え、暮らしの質の向上に向けたコミュニティづくり、ネットワークや支え合い等の社会的な計画を重視して研究を進めています。これまでの日本の都市計画は、住宅、施設等の「量」を確保し、造っては壊すことを繰り返して経済成長を遂げてきました。戦後の右肩上がりの時代とは異なる現在、量では測れない質の部分、つまり、幸福感をいかに個人や地域社会が感じられるかだと考え、都市計画分野に社会学的な調査要素を取り入れ分析を進めています。

ws2.jpg 例えば、地域における防犯活動や諸活動の担い手不足及び担い手の高齢化の問題があります。現役世代、保護者世代の参加を促したいのですが、実際は共働き世帯が増え、ますます忙しくなっています。休日には子どもの習い事等で地域活動に時間を割くのは容易ではありません。町内会活動、子ども会活動等は強制でなければ、弱体化傾向にあります。

 「私は隣近所の付き合いや地域活動は面倒でイヤだ」という近隣関係の希薄化を思わせるこのことばには、①私以外の「誰かが」やってくれるから大丈夫という根拠の無い安心感や、②本当に皆が面倒でイヤだと言い出し、地域の関係性が崩壊した状況を想像していない、という問題を含んでいます。安全で安心した生活には、近隣、地域内の関係性があるからに他なりません。

 ところで、保護者世代は共働きで忙しいからと言って地域活動に関心が薄れているかと言うとそうではありません。アンケート調査等を通しても、保護者世代は地域との関わりの大切さを非常に感じています。ただし、楽しく参加できること、参加者に知り合いが増えること、加えて、時間的負担が少ないこと等が重視され、参加意欲の高さを実際の参加につなげるためには、従来のようなやり方、進め方を改善しなければならない場合があるでしょう。

 どこに住むか、どんな住環境を選択するか、はとても大事です。地域には、知的、専門的、そして創造的関心の高い個性豊かな「人財」がおり、彼らは、地域社会の中核的な存在として、間接的に地域生活、住民相互に影響を与えています。

 西准教授は「真の生活の豊かさの追究に向けて、地域とは何か、私は(あなたは)どういう暮らしをしたいのかと繰り返し問うていきたい」と話しています。

  

   新聞の掲載記事をPDF形式でご覧いただけます。

   NEW 子育てしやすい環境を【掲載年月日:2015年11月30日(357KB)】

   ※熊本日日新聞社提供

 

 

 

    

   

   

西 英子 准教授
熊本県立大学 環境共生学部 居住環境学科

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