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熊本版 白熱教室 「ジェンダー入門」(8月26日:1日目)

 平成27年8月26日(水) <集中講義1日目>

熊本大学 女性研究者研究活動支援事業(拠点型)では、8月26日~28日の3日間、大学生および大学院生対象の集中講義「ジェンダー入門」を行いました。

    

yamagata_fukugakucho_aisatsu_3.jpg    挨拶: 熊本大学 山縣副学長

     

    

テーマ:「ジェンダーと健康の関係」~改めて考えてみよう「ジェンダー」とは?~

講師:河村洋子准教授

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「男女の違いを感じたことがあるか?それはどんな時か?」「男女ではどちらが健康か?その理由は?」等の質問に対して、参加者がペアとなって意見交換するところから始まった講義は、普段意識することのない問題点を考えるきっかけとなり、学生の関心を高めていた。

アフリカのある地域で女性の死亡率が高い理由として、妊娠出産に伴う死や女性器切除等の慣習、男児至上主義といった社会的・構造的な性差別などがあり、健康とジェンダーも深く関わっている例をデータと共に示された。比較的格差が少ない日本においても、近年所得格差が広がり、価値観が多様化することにより、核家族の中で互いに支え合うことが難しく、個人の力だけで生きていくことを余儀なくされる社会になりつつある。性的少数弱者の人も含め全ての人が健康に、さらには幸福に生きるために、「ジェンダー」問題が社会の中で大きな部分を占めていることに気が付いてほしいと締めくくられた。

       

     

テーマ:「自然人類学からみた性差・ジェンダー・セクシュアリティ」

~生物学的性差とジェンダー:ステレオタイプが強調される理由

講師:九州大学大学院 瀬口典子准教授

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 性差を強調して描いたディズニー映画の場面を示し、幼い頃から固定したジェンダー概念を刷り込まれていることを指摘した上で「生物学的な性は二つとは言えない。」と問題提起。博物館の人類進化展示で「男は外で狩猟、女は穴倉に残って子育て」に代表されるジェンダーステレオタイプが見られる例や女性の人類学者が出てきたことで、バイアスのない、データに基づく分析によって先史時代の女性像(新しい技術の発明者であり、社会における革新者)が明らかになった経緯が紹介され、過去において、人類進化史が偏見の上に構築されてきた状況が示された。現代でも、保守派が性差強調のために用いる知的能力とは無関係な「脳の大きさ」や、科学的根拠のない「話を聞かない男、地図が読めない女」等、私たちが惑わされがちである事例を示しつつ、科学研究の内容と方法がジェンダーバイアスによる影響を受けることを知る必要があり、科学者は社会的、政治的な内容・影響も考慮・注意を払うべきであると強調された。

   

    

テーマ:「今、なぜ、どんな男女共同参画社会なのか?」

講師:熊本大学法学部 鈴木桂樹教授

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 「日本で男女共同参画を担当している機関はどこか?」の問いかけから、女性の活躍促進に力を入れている理由は一つではなく、その時代の社会経済情勢の変化や政府の政策も大きく影響しているという指摘から講義が始まった。今や、男女平等は当然のこととして捉えられつつあるが「どんな社会をめざしているか?」を考えると、仕事第一で長時間労働を強いられる男性優位社会に追いつく方法ではなく、「人々の可能性を高める為に、選択肢を増やし、男性の生き方・働き方も見直す必要がある」と指摘。少子高齢社会となった日本における労働力問題・老後の生活・個人の生きがい等を考えると、各人のおかれている環境に、一定の配慮・支援をすることで、多様な生き方を可能にする社会を実現すること、さらに仕事と生活を調和させた生き方こそ、今求められているのではないか、と進むべき男女共同参画社会について考えるきっかけとなる話を展開された。

    

     

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